検証と考察

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まずは資料集めです。叩き台の製作にあたっては、T1本編映像の他に上記2個体の画像がとても役立ちました。逆に言えば、それら以外に資料がほとんど見つけられませんでした。エンドアームに関して検索して頂ければお分かりかと思いますが、とにかく1作目のエンドアームに関する画像資料が極めて少ないのです。英文であれこれと考えられるワードを入力しても、殆どがT2エンドアームのものです。後述する「決定的な資料」を入手するまでは、とにかく本編映像とこの2個体の画像だけを頼りに作業を進めました。

また、本編で出てくるエンドアームは少なくとも3-4種類が存在します。厳密に言えば「3-4パターン」あります。これは、「同じ個体だが撮影時期やシーンによって部品を取り外したり(外れてしまっていたり)、現場にて急遽仕様を変えて使われた」ということを意味します。

  • クローズアップ用のもの
  • “掴む”ことに特化した構造のもの
  • “掴む・開く”が可能なもの

大きく分けてこの3種が確認できます。

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それぞれの個体で構造に違いがあるため、再現するに当たってはとても頭を悩ませました。エンドスカル製作時にも同じことを感じましたが、「正解がない」ことを追い求める苦労に再び苛まれたのです。

基本的にはクローズアップ用ヒーロープロップを中心に作業を進めていき、最終的には後に入手する「決定的資料」の個体の再現に取り組みました。

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材質に関しては上記の写真が全てを物語っています。 この写真内のグレー色の部品は鉄芯入りのエポキシ樹脂製で、その他シルバーの部分がアルミ切削部品なのですが、注目すべきはアーム部分です。手首から先は殆どがアルミ切削による部品であることが判ります。メッキ処理やダメージペイントのために劇中シーンからは特定が困難なアーム構成部品の材質が、この一枚の画像により「ほとんどがリアルメタル製」であることが証明されています。しかも汎用品の流用は極めて少なく、そのほとんどが切削による手作り部品なのです。変態ですね。

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