ある資料の入手

2013年2月の段階でおおよその原型が仕上がっていましたが、私はOPプロップレプリカの作業と製作依頼案件を同時に進めていた頃で、エンドアームの作業はしばらくペンディングしていました。作業を再開した大きなきっかけは「ある資料」の入手です。T-STUDIOサイトの公開以降、世界中のあらゆるTファンとの交流を持つに至りましたが、今回の資料はその中のある人物から提供されたものです(彼の氏名はおろか、国籍・在住国すら明かせません。これは彼との約束であり、資料自体も門外不出です。今回の作品製作に大きく寄与したその資料ですが、かような理由から皆様にお見せすることはできません)。

「私が所有していても仕方がないので、何かの役に立つのであれば貴方に託します。識者であり造形家であり表現者である貴方のような人が所有・活用するのがふさわしい。世界中の多くのターミネーターファンのために、どうかこれを有効利用して下さい。今後の貴方の活動に期待しています」という旨の手紙とともに資料が同封してありました。

“ ある時期にある工房で撮影された写真 ”とだけ明かしておきます。そこには、T1エンドアームの形状・流用部品・可動機構の全貌が克明に写っていました。これまで本編画像とウェブ上の数少ない画像だけを元に進めてきた苦心の作業が、一気に進展をみせることとなる大きな出来事です。

t1 endoarm ある資料の入手 001

この資料写真の撮影時期や場所については、おそらく皆様お察しかと思います。
ここから以降、この資料に関しては“『資料』”として記述していきます。

ターミネーター エンドアーム プロップ レプリカ