可動機構の補助部品群
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手のひら側に密集する可動機構構成部品群には、汎用品の流用とオリジナル製作のものがあります。汎用品には、アルミスペーサーや六角のステンレスキャップボルト(もちろん実物と同形状・同規格をチョイス)などを、オリジナル製作品として制御ワイヤーが通る各シリンダー類がこれに相当します。またそれらを各指と接続するためのパーツ類もアルミ切削にて製作し、レジンに置き換えて複製使用しています。
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また、一体あたり14点を使用し、なおかつ可動機構において重要な役割と強度を必要とする「U字部品」にも言及しておきます。今回のこの解説コンテンツをお読み頂いているような猛者の方であればおおよそ気付いておられるかと思いますが、これはスカルの口元シリンダーの構成部品に酷似しています。よく見るとU時部分の股の切れ込みが、口元シリンダーのそれよりも深いことがわかります。さすがにこの部品を金属で一点ずつ製作するわけにもいかず、かといって汎用品も私が知る限り存在しません。もうおわかりですね。西村御大による「M1キット」の付属品をレジンに置き換えて股部分を深くし、それを原型として量産使用する方法を採りました。股の深さを除いては実物とほぼ同形状のあの部品を使う以外、選択の余地はありませんでした。
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REMAINS of the first terminator