アルミ製シリンダーほか

t1 endoarm アルミ製シリンダーほか 002

ここからの部品は資料も多く、T2アームに共通した部分も多いため比較的ラクでした。ただ、個体により仕様に微妙な違いがあるため、どれを採用するかの判断に迷いました。結局は『資料』の仕様を採用しましたが、「これが正解だ」という仕様・形状は存在しない部分です。注意すべきは質感と重厚感、そして色味の3点でした。これらを全て叶えるのは「アルミ切削部品を、プロップ同様にそのまま使う」以外にありません。OPプロップの鎖骨シリンダーの時と同様、特段アルマイト処理はせず素地そのままです。

t1 endoarm アルミ製シリンダーほか 003

また、サイドショウ製などでは省略されているホースも、T1プロップ同様の位置に接続しています。全てのシリンダーに接続されている場合や一本だけに接続されている場合、または全く接続されていない場合、撮影中に外れてしまった(外した)場合など、これまた正解がない部品です。迷ったら『資料』とばかりに、「一本のみに接続」の方法を採用しています。なお、これも一見エンドスカル耳元のオイルライン&接続ホースに酷似していますが、よく見るとホースの太さは違い、また接続部品も形状が異なります。ホースは汎用品の流用で賄い、接続部品はアルミ切削と汎用ナットの加工品にてフルスクラッチビルドとしています。

t1 endoarm アルミ製シリンダーほか 001

このシリンダーから伸びるシャフトと、それを手首板の小ボールとを接続するパイプ状部品(T-STUDIO内通称「ギザギザ君」)にも仕様がいくつかあります。念のため両仕様のアルミ切削を行いましたが、今回はサラの首を掴もうとするあの個体と『資料』の個体に使われていた仕様を選択しました。ちなみにこのギザギザ君、シャフト以下のようなアルミ素地そのままの仕様ではなく、中手骨含むほとんどの部品同様にメッキ処理が施されています。私の今回の作品もアルミ製ですが、プロップに倣い手首より上と色調を揃えています。

ターミネーター エンドアーム プロップ レプリカ