シリンダー
やはりこちらも特徴的な部品です。存在感で言えばロッドエンド以上で、言い換えればここをうまくやらないと全てがダメになるという重要な部品です。
例によって、T-STUDIO所有のサイドショウ版ライフサイズ全身エンドスケルトンや写真資料を元に形状とサイズを割り出します。こちらは3Dプリンターではなく機械加工でいけますので、図面までしっかりやれば後は楽チンです。とはいうものの、幾度か試作を繰り返して最終的な仕様を確定させました。
左側が樹脂を削り出したバージョン01、右側が最終的にアルミで削り出したアルミ版。
表面処理については「アルマイト処理するか否か」で悩みましたが、T展画像で見る限り輝きと劣化具合から「アルマイト無」と判断しました(よく考えてみれば、ムービープロップでアルマイト処理まではしないでしょう。ブラックアルマイトなら話は別ですが)。
ちなみにこれはT2でのヒーロープロップ背面。OPプロップとは違い、ロッドエンドとシリンダーはこのように取り付けられています。余談ですが、いい汚し具合です。焼け焦げ感最高です。今回はあくまでOPプロップの忠実表現ということでここはグッと我慢しました。詳細はペイント解説をご覧下さい。
Making of T2:OP Prop Replica