#021 : 美術品として、おもちゃとして

T-STUDIOのアニマトロニック・バストは、「アートとテクノロジーの複合体」であると考えています。M1キットをお預かりし、世界中のマニアのためにひとつひとつ手作りで仕上げます。これまで何度も述べていますが、メカニズムで動作させるということよりも「プロップに忠実な外観」が大前提であるため、動作スイッチを入れない状態でもじゅうぶんな「存在感と迫力」を持っています。プロップ写真などから伝わる「芸術性」をどこまで再現できるかを念頭に、長年にわたり研究してきました。私が手がけるひとつひとつに込められた「魂」は、決して量産品には真似ができないことでしょう。そして、アニマトロニクスの動作スイッチをONにした瞬間、その魂は息吹を上げ、鼓動を始めるのです。

しかしこのような高尚な考えとは裏腹に「おもちゃとして」の遊び心も盛り込んでいます。ver.2以降ではリモコン制御やモーションセンサーを登載することにより、「楽しむ」という側面も重視しました。ターミネーターファンに見せれば歓声が上がり、そうでない人に見せても感心の微笑みが漏れることでしょう。
貴方が作らずに寝かせてあるそのM1キットをぜひT-STUDIOまでお送り下さい。私が「生命」を吹き込んで、貴方にお返し致します。
研究と考察
関係者へのインタビュー