#020 : アニマトロニックバストの開発理念

アニマトロニックバストの開発理念

T-STUDIOのアニマトロニック・バストの内部構造。耐久性のみならず、「美しさ」にも注意を払っています。決して外からは見える部分ではないのですが、隠れた部分にまでコダワるのが「Made in Japan」の本質です。

アニマトロニックバストの開発理念

Animatronic Bustに使用する構成部品の一部。やはり、「耐久性」だけでなく「美しさ」にもこだわっています。

T-STUDIOが開発したアニマトロニクス技術には、頑強なメカニズムを使用しております。これは、私の手元を離れて世界中のマニアの手に渡った際に、故障することなく、また末永く愛用して頂けるようにという前提からのものです。実際に映画で使用されたプロップにも、眼球可動のメカニズムを持ったものがあります。ただ、内部構造を見てみるとあまりの粗末さに驚きます。これは、「映画に必要なカットを撮影できさえすればよい」という考えからであって、「いつまでも故障無く、安定して動くように」という考えがない証です。T-STUDIOのアニマトロニック・バストに使用する構造部品のほとんどは、自前で加工したアルミやステンレス部品と、日本製の高品質な既製品です。制御基盤に関しても、既製品に手を加えた「半オリジナル」のもので、T-800の複雑な動きを再現するために研究・開発を進めてきました。特に眼球可動のためのユニットは50を超える精密なパーツ群で構成されており、「安定動作」と「耐久性」に重きを置いて製作しました。

ですから、こちらが想定しないような使い方をしない限りまず故障の心配はありません。ただ、精密機械であることには変わりないので、取り扱いや移送の際には十分な注意が必要です。T-STUDIOでは、海外へ輸送する際には「美術・工芸品・精密機械」の輸送の経験が豊かな専門業者を利用します。