#019 : エンドスケルトンのデザイン変更
これまで検証で、度々「エンドスケルトンの仕様の違い」について触れてきました。私の最も好きな1作目のエンドスケルトンには、2作目以降のものとは異なる大きな違いが他にもあります。最も有名なのが「腕」の部品です。1作目のラストにおいてサラ・コナーがエンドスケルトンをプレス機で押し潰したとき、彼女の首はターミネーターの右腕によってまさに掴まれる瞬間でした。この「無傷で残った右腕」が2作目で大きな役割を果たすのは周知の通りです。このシーンのキャプチャ画像と2作目のものを見比べて頂ければ一目瞭然です。このデザイン変更については「1作目のような構造では、人間の手と同じような動きはできない」という理由だということも有名です。ターミネーターがダイソン夫妻の眼前で左腕の骨格を剥き出しにするシーンに、このデザイン変更は必要不可欠だったことが解ります。
もう1つの大きな特徴としては「膝」があります。1作目では、膝が「逆方向」にどこまでも曲がってしまう構造でした。ターミネーター2作目ではそれを防ぐ「ストッパー」の役割を果たす部品が追加されています。
また、既に「オイルラインについて」でも述べた接続部品の取り付け位置も3作目から変わっています(これは製作側のミスだと私は思っています)。細かいところでは、劇場公開板ではカットになった2作目の「CPU書き換えのシーン」で、CPUポートのカバーには2本のネジがあります。マイナス頭のビスで、ターミネーターはサラに「Rotate the two cylinders countercloockwise.」と指示するあのビスです。この辺りは、Animatronic Bustの今後の別バージョン製作時に「遊び心」として再現しても面白そうな部分ではあります。
研究と考察
関係者へのインタビュー