#009 : 側頭部の「溝」について

他社製品(プロップレプリカ)の側頭部にある溝

他社製品(プロップレプリカ)の側頭部にある溝

M1号社製キットの側頭部にこの溝はありません

M1号社製キットの側頭部にこの溝はありません

プロップ写真や、プロップレプリカの製品を考察してみると、側頭部のメカが収まっている部分の周囲に「溝」があることが確認できます。素晴らしい仕上がりのM1号社製キットですが、残念ながらこの「溝」が表現されていません。おそらくはソフトビニール成形時の弊害になってくることを理由にオミットした可能性があります。この辺りについても原型製作者の高橋氏に聞いてみたいところです。映画のシーンをチェックしていると、この「溝」がないものも存在することがわかったのですが、アニマトロニック・バストの製作にあたっては、当然この「溝」を追加しています。計4カ所あります。うまい具合にエッジを立てるのに苦労しました。1作目の資料を見ていて、「溝」の近くに「穴」が存在するものがあることを発見したのですが、これはおそらく第1原型のクレイモデルだと思います。

T1製作時の資料写真。画像左下の方に2つの穴があります。

T1製作時の資料写真。画像左下の方に2つの穴があります。

T1のプロップには「溝」がないものも存在したようです。

T1のプロップには「溝」がないものも存在したようです。

アニマトロニック・バストでは、この溝を追加しました。

アニマトロニック・バストでは、この溝を追加しました。

アニマトロニック・バストの溝部分

アニマトロニック・バストの溝部分