#007 : 頸椎について

M1号社製キットに付属の頸椎部品。

M1号社製キットに付属の頸椎部品。

M1号社製のキットに付属する頸椎の部品は、上から2ブロック分しかありません。アニマトロニック・バスト製作当初は、この2ブロック分を使用するつもりでいましたが、最終的な見栄えと存在感を考えた場合に力不足だと感じ、プロップ同様の5ブロック構成の頸椎でいくこととしました。単純に、上の2ブロック以下を新造してもよかったのですが、ちょうど参考となるプロップレプリカの頸椎の部品を入手したので、それを元にブラッシュアップしていく作戦にしました。このレプリカ品ですが、どうやらプロップレプリカのさらに複製品であるらしく、細部が全く使い物にならない仕上がりであったためこれを原型にポリエステルパテで複製し、細部を仕上げました。M1号社製キットに付属する頸椎の仕上がりは抜群によいので、この2つを組み合わせて仕上げました。また駆動シャフトを土台から頭蓋骨内へ通す必要から、頸椎部品内部にはアクリルパイプを貫通させています。

アニマトロニック・バスト ver1.0に着手するにあたっては、1作目のプロップに基づいてもうひと工夫しています。下の劇中画像からもわかるように、頸椎前面の中央を一本の溝が走っています)。ver1.1/1.2では、この溝も再現しています。ver2.1以降においては、より複雑な動きを再現するためにこの頸椎部品そのものも頭部の動きに連動するようにしています。

マニアから譲ってもらったプロップレプリカの複製品

マニアから譲ってもらったプロップレプリカの複製品

細部が欠けていたり、型ずれによる成型不良が随所に見られる。

細部が欠けていたり、型ずれによる成型不良が随所に見られる。

これらを元に、T-STUDIOでは頸椎を新規製作した。

これらを元に、T-STUDIOでは頸椎を新規製作した。

1作目の本編より。頸椎中央に1本の溝があることがわかります。

1作目の本編より。頸椎中央に1本の溝があることがわかります。

1986年頃、スタンウィンストンスタジオに展示されていた1作目のプロップ。 ("宇宙船"より)

1986年頃、スタンウィンストンスタジオに展示されていた1作目のプロップ。 (“宇宙船”より)

アニマトロニック・バストではこの溝を再現しています。 アニマトロニック・バストでもこの溝を再現しています。

アニマトロニック・バストではこの溝を再現しています。

アニマトロニック・バスト Ver.2.1以降では、この頸椎の部品そのものも頭部に連動して回転するようにしています。「頭部の動きに合わせてエンドスケルトンの上半身が向きを変えている」というイメージのもと、この機構を組み込みました。

T-800 アニマトロニック・バスト t-800.jp T-STUDIO