#002 : 眼球(レンズ)について
![「Eye Surgery」の一場面](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_01.jpg)
「Eye Surgery」の一場面
![1作目の終盤のシーン](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_02.jpg)
ターミネーター1作目の終盤のシーン
「Eye Surgery」のシーンで大写しになる眼球を注意深く見ると、最前面のレンズ自体は黒っぽい半透明で、内部にある虹彩の向こう側が赤く光っているのが解ります。また、映画終盤にサラ・コナーがT-800に勝利するシーンで、プレス機によって生命を失っていくT-800の眼球を注視するとやはりレンズの向こう側の光がフェードアウトしていく様子が確認できます。そう、私自身長年強く思っていることなのですが「T-800のレンズは赤色なのではなく、光っている時だけ赤色」なのであって「光っていないと時は黒に近い半透明」なのです!これは、2作目の再起動シーンにおいても確認できます。
![ICONS社のエンドスカル](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_03.jpg)
ICONS社のエンドスカル
![Style On Video社のエンドスカル](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_06.jpg)
Style On Video社のエンドスカル
![Sideshow Collectible社のエンドスカル](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_05.jpg)
Sideshow Collectible社のエンドスカル
![XFX STUDIO社のエンドスカル](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_04.jpg)
XFX STUDIO社のエンドスカル
エンドスケルトン関連製品において、最も古いICONS社製の等身大エンドスカルにはじまり、XFX STUDIO製・Sideshow Collectibles社製・Style on video社製のいずれの製品もレンズそのものが「赤い半透明の樹脂」で作られいるため消灯時も赤く見えます。
![ジェームズ・キャメロン監督のオフィスに展示されていたターミネーター2作目のプロップ ("Super Movie Toy"より)](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_07.jpg)
![留之助商店に展示されている1作目の等身大プロップのレンズは「ほぼ黒」に見えます。](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_08.jpg)
ターミネーター2で使用されたプロップの画像を見てみると、確かに消灯しているにもかかわらず赤く見えます。 各社の製品群がこのプロップに倣(なら)ったと言えばそれまでですが、ターミネーター1作目のプロップのように「消灯時は赤くは見えない」のがターミネーターの本当の姿なのではないでしょうか。
![T-STUDIOが製作した半透明レンズと、M1号社製キットに付属する赤いレンズ](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_09.jpg)
T-STUDIOが製作した半透明レンズと、M1号社製キットに付属する赤いレンズ
![アニマトロニック・バスト Ver.1.1の眼球周辺。消灯時には赤く見えません。](http://t-800.jp/web/wp-content/uploads/2013/02/randa_002_10.jpg)
アニマトロニック・バスト Ver.1.1の眼球周辺。消灯時には赤く見えません。
確かに私も「エンドスケルトンの目は赤い」という概念には賛成します。赤い目はエンドスケルトンのアイデンティティであり、稼働時に点灯・パワーオフ時に消灯という、映画の演出上でも重要な役割を担っていることも理解できます。ただ、「消灯時にも赤く見える」のはどうしても許せない。そこで、アニマトロニック・バストの製作時には、ベースとして使用したM1号のキットに付属する赤いレンズは採用せず、透明レジンに黒い顔料を少し混ぜてレンズを成形しました(もちろん、ご依頼があれば赤いレンズで製作もしますが、それは私の本意ではないことをご理解下さい)。
研究と考察
関係者へのインタビュー