#001 : 眼球の動きについて

有名な「Eye Surgery」の場面

有名な「Eye Surgery」の場面

ターミネーターの眼球は人間さながらに生々しく動きます

ターミネーターの眼球は人間さながらに生々しく動きます

1作目の有名なシーンに「Eye Surgery」があります。負傷した左目の義眼(人間のそれを模した眼球)を摘出し、その奥にある機械の眼球が大写しになるシーンです。これは、等身大サイズの数倍の大きさで製作されたものを撮影したもので、人間の眼球さながらに上下左右に動き、なおかつレンズ内部の虹彩が拡大・縮小する仕組みを持っています。構造的に見ると、眼球周囲にあるステーとボールが眼球を支え、回転運動をアシストしているようです。これが機械工学の側面からみてうまく機能するのか否かは別として、デザイン面ではいかにも未来の製造物然としていて美しく、キャメロン監督はもとより特殊美術を担当したスタン・ウインストンスタジオのコダワリと英知が感じられます。

また、等身大のエンドスカルにも眼球が稼動する仕組みを持ったものがあります。虹彩の拡大・縮小はしませんが、人間のそれと同様に眼球が可動します。なおT-STUDIO製作の「アニマトロニック・バスト ver.2」では、頭蓋骨内部の制限されたスペースに独自開発のメカニズムを仕込み、このシーンで見られる「生々しい動き」を実現しています(残念ながら眼球周囲のボール部品は機能しませんが・・・)。

ターミネーターの眼球│虹彩の縮小

ターミネーターの眼球│虹彩の縮小

ターミネーターの眼球│虹彩の拡大

ターミネーターの眼球│虹彩の拡大

ラジオコントロール制御による等身大エンドスケルトンプロップの眼球動作シーン

ラジオコントロール制御による等身大エンドスケルトンプロップの眼球動作シーン

等身大エンドスケルトンのプロップに「虹彩の拡大・縮小」の仕組みは無いようです

等身大エンドスケルトンのプロップに「虹彩の拡大・縮小」の仕組みは無いようです

Animatronic Bust Ver.2.1の眼球の生々しい動き

Animatronic Bust Ver.2.1の眼球の生々しい動き

眼球可動機構の開発に成功しました