再起動

Animatronic Skull ver. T2

2月9日のワンフェスにて展示していた「アニマトロニック・スカル」は、当日とても多くの方にご覧頂きました。その中では、動くことはもちろん、内蔵センサーによる視界のモニタリングやアンドロイド端末でのマニュアル操作などの機能に「人の動きを認識しているんですか?」とか「視点が映画の劇中のようでリアルですね」といったコメントを多く頂戴しました。

Animatronic Skull ver. T2

しかしこれらの感想やコメントは正直なところ「聞き飽きた」感があり、私は“ あるワード ”をどのくらいの方が発してくれるのか、そこだけに注意して当日を過ごしました。そう、それは“ 金属感 ”や“ 汚し ”といった「造型面・ペイント面に関する感想」です。その類のコメントは、その方が造型をやる方か否かの指標となります。

メカ・特撮・萌えに関わらず、殆どのジャンルが「完成品販売」のこの時代にあって、昔のようにガレージキットを組む・ペイントするという方は年々減少の一途を辿っており、ワンフェス参加者とてその傾向が顕著なのではないかと感じます。アニマトロニック・スカルの動きや操作や視点モニターに対する感想には「すごいでしょ、そのうち全身作りますよ」などと軽く受け流していましたが、「この金属表現て、メッキ?ペイント?」などというコメントには極力丁寧に説明差し上げることを心掛けておりました。

M1号エンドスカルキット バトルダメージ 金属塗装

ワンフェスへの出展に際し、私はまず「アニマトロニック機構・動体認識・内蔵センサーが捉えた視界のモニタリング」のシステムを完成させ、そしてその後にじっくりと素体の仕上げ(ペイント・汚し)に取り組みました。多くの人の目に触れることが前提であったため、いつものような「自分用」あるいは「依頼者様用」に作業するのとは一味違った緊張感の中での数日間でした。

M1号エンドスカルキット バトルダメージ 金属塗装 M1号エンドスカルキット バトルダメージ 金属塗装

後日、ワンフェス会場で直接ご覧になった方や、GIGAZINEなどで紹介された一連の記事などをご覧になった方から多くのお問い合わせを頂いたこの個体ですが、事情があって内部メカやセンサー類を取り外さねばばらなくなりました。根性で仕上げた素体は文字通り「抜け殻状態」となったのです。しかしそのまま放置しておくのももったいないし、以前の作品の評判がすこぶる高かったことから、この抜け殻に新た生命を吹き込むべく可動機構を再度組み込んでみたのがこれらの画像の作品です。

M1号エンドスカルキット バトルダメージ 金属塗装 M1号エンドスカルキット バトルダメージ 金属塗装

いつものように、ギャラリーに複数枚画像を準備致しましたのでどうぞご覧下さい。

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