T3 : プロップレプリカ T-850

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焼け焦げ・土埃・錆びの3つの表現

T3ラスト、自爆という形でT-Xを葬ったT-850型ターミネーター。ジョンのナレーションをバックに、このT-850と思われるエンドスケルトンが海底で静かに絶命するシーンにて使用したとされるプロップには、激しい損傷痕とともにおびただしい「錆び(サビ)」が表現されています。焼け焦げ・土埃・錆びの3つの表現を使い分け、このプロップを再現してみました。映画の展開から妥当と考えられる順序、つまり1.焼け焦げ、2.土埃、3.錆びの順に重ねています。

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Terminator3(T3) PROP T-850

T3の劇中で使用されたと言われているT-850のプロップ

各プロップの各部分を修正

ただ単にプロップをコピーをするだけでは芸がないので、このプロップに見られる「明らかな手抜き」と「根拠が不明な汚し」の部分を修正しています。また、T-850の大きな特徴である「オイルラインの接続位置」も、相当する箇所にホースを接続しています。なお、実際のプロップ画像に倣い、アクリルパイプ+台座というディスプレイ方法を採用しました。「宙に浮いている」感がなかなか面白いと思います。

Terminator 3 (T3) PROP REPLICA T-850

T-STUDIOが製作したT-850プロップレプリカ


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あくまで錆び表現の題材として取り上げた今回のT-850ですが、おそらく私にとって「最初で最後のT-850」になるかと思います。「作りたい」と思わせるT-850はこの個体しかないからです。決死の戦いでジョンとケイトを生き延びさせたという背景に感情移入してこの作品を眺めると、なかなか感慨深いものです。