T2:OP Prop Replica

T2:OPプロップレプリカ
t2op_about

各部のマテリアルから取付位置・角度・雰囲気・質感の全てを限りなく忠実に再現したつもりです。

T4公開に合わせて2009年・東京で開催された「T展-Terminator Exibition」にて、ひときわ威光を放って鎮座していたいわゆる“炎のスカル”を実際に目にされた方も多いかと思います。T2オープニングで炎の中から現れる箇所にて使用されたと言われる歯までクロームのアレです(実際には諸説あり、真相は闇の中です。詳しくはこちらを)。2012年夏、ある「決定的な資料」を入手した段階でいよいよ私はアレのレプリカ製作に掛かりました。

ギャラリー:ターミネーター2オープニングプロップレプリカ

作品製作のポイント:ターミネーター2オープニングプロップレプリカ

t2op_img_001

ロッドエンド

他のシリンダー類などはアルミかステンレスであるのに対し、このロッドエンドはそれらとは異なる輝きを放っています。

ロッドエンドの詳細を見る
t2op_img_002

シリンダー

存在感で言えばロッドエンド以上で、言い換えればここをうまくやらないと全てがダメになるという重要な部品です。

シリンダーの詳細を見る
t2op_img_003

ゴチャメカ

結論から言えば「ゴチャゴチャとプラモデルのパーツを付ける前のあっさりタイプ」なのがOPプロップのゴチャメカです。

ゴチャメカの詳細を見る
t2op_img_004

動力パイプ

これは通称「スタンドチューブ」と呼ばれ、医療機器やマイクスタンドなどに使用されるものです。

動力パイプの詳細を見る
t2op_img_005

スタンド&ベース

T展画像を見ると、このベースのイビツな形状がわかります。前側左右のカーブが左右非対称です。

スタンド&ベースの詳細を見る
t2op_img_006

ユニバーサルジョイント

「形状が限りなく近い同サイズの汎用品」を型取りして製作しました。

ユニバーサルジョイントの詳細を見る
t2op_img_007

眼球

資料と比較すると、今回のOPプロップの眼球とは決定的に違う2点が浮上しました。

眼球の詳細を見る
t2op_img_008

口元シリンダー

M1付属の部品では1パーツ足りませんので、レジンに置換した部品にて再現しています。

口元シリンダーの詳細を見る
t2op_img_009

胸骨上部

等身大エンドスケルトンから型を取って原型とし、各部の修正を施しました。

胸骨上部の詳細を見る
t2op_img_010

頸椎

OPプロップにおける頸椎の特徴は、台座に接する部分でスパッと切り落とされている点です。

頸椎の詳細を見る
t2op_img_011

真空蒸着メッキ

プロップの真似をするならばやはりプロップ同様真空蒸着メッキを採用です。

蒸着メッキの詳細を見る
t2op_img_012

ペイント

ペイントの特徴はいくつかあります。まず、「過度なスミ入れは施されていない」という点です。

ペイントの詳細を見る
t2op_comment

「プロップレプリカ」という言葉がこの10年で定着した感があります。これはとても都合の良い言葉で、「実際のプロップから型取りしたもの」から「プロップを参考に模倣して製作したもの」まで一括りにされて使用されています。いずれも最終的に「どこまで本物に近いか」が重要であり、プロップから型取りしたものであれ、また模倣したものであれその「製作過程や仕上げ」が甘ければプロップの味わいや質感からは遠く離れていきます。今回、私は「究極のプロップレプリカ」を目指してこの題材を取り挙げました。

2012年5月のアニマトロニックバスト発表後から取り掛かり、その後約300日間に及ぶ闘いの結果が画像から伝わるでしょうか。皆様のご意見・ご感想を是非お寄せ下さい。