T-800 Endoskeleton 1:2 Scale Replica TOUGH GAME

ハリコレ 1/2 エンドスケルトン 改修 リペイント 001

積年の想い、ここに実現

2009年初夏、「ターミネーター4」公開に合わせて開催されていたT展の帰り道、ふと立ち寄ったハリコレさんで眼にしたのが「1/2スケール・エンドスケルトン」でした。等身大のような“大味な造り”ではなく、また置き場所にも困らないこの絶妙なバランスに一目惚れし、気が付けばクレジットカードを切っていた、という思い出の1体。しかし、連れ帰って工房に展示し、惚れ込めば惚れこむほどに気になったのがポージング、とりわけ右腕の「プラズマライフル」でした。等身大とは違い、ライフルが取り外し可能だったことからしばらくは「ライフル無し」で展示しておりました。ただ、どうしても「ライフルありき」で調整・固定された右腕の角度だけはどうしようもなく、かといって切断・加工・角度変更・細部の修正・・・といった「大工事」に踏み切る時間も勇気もなく時間は流れ気づけば6年。日々追われる製作依頼案件の作業の合間に少しずつ手を加えてきましたが、榎本龍彦氏の協力を得て事態は一気に進展をみせます。そしてついに「この日」はやって来たのです。

ハリコレ 1/2 エンドスケルトン 改修 リペイント 002

圧倒的なスケールとディテール

原型製作時に、中子真治氏所蔵のエンドスケルトンのディテールを参考にしたことは有名な話で、なるほど各部の構造・意匠はプロップに忠実なこのスタチュー。ベースを含むその全高は実に1メートルに及び、スケールモデルの中では群を抜く存在感といえます。今回の全面改修に当たっては1.プラズマライフル除去に伴う右腕固定角度の変更、2.製品本来の粗雑なウェザリングの除去・隠蔽、3.新規ダメージ・焼け焦げ表現の追加、の3点に注力し、製品に欠けていた「雰囲気」を込めることに徹しました。

ハリコレ 1/2 エンドスケルトン 改修 リペイント 003

「エイジングの鬼」との完全共作

2015年3月より私の創作活動をサポートしてくれているenoこと榎本龍彦氏の尽力なしにはこの作品の完成は有り得ませんでした。「いつか、ライフルを持たない右腕を伸ばして『素立ちの凄み』を実現したいんだ」という私の理想をたった数日で叶え、なおかつベース部分のリペイント・エイジング処理を高いレベルで工作してくれた榎本氏。留之助商店のあの等身大個体の傍らで7年間番頭を張った男とT-STUDIOの完全共作。いまこうした形で完成をみました。

・ハタナカマコト(T-STUDIO)の担当:
1.作品の全体イメージ監修
2.各部ダメージ・焼け焦げ表現

・榎本龍彦(eno)の担当:
1.右腕の伸展・鎖骨シリンダー修正工作
2.台座のリペイントとハーフスカル配置工作

Gallery