HOTTOYS 1/4 T-800 Endoskeleton “Combat Effects”

HOTTOYS Quarter Scale - 1/4 Scale Fully Poseable Figure: The Terminator - T-800 Endoskeleton

この素晴らしい製品に足りないもの

HOTTOYSの1/4スケールエンドスケルトンを予約購入したはいいが、どうもイマイチ格好良くない・・・。
メッキもキレイだし、ポーズも自由自在なのに。箱にしまっておいて、いつか売ってしまおう

私だけでなくそんな感想をお持ちの方もどうやら多いようです。
サイドショウの1/4と比較して、いったい何が足りないのか。
コレクションページでも言及しましたが「キレイすぎて重みがない」のがその最たる原因だと私は思います。
可動部の多い今回の製品、せっかく私が大好きな「猫背気味で、へっぴり腰」のT1ポーズが再現できるのに実にもったいない。
というわけで、気になる箇所を含め全体的に味付けしてみました。

飾って眺めるのに最高の雰囲気づくり

HOTTOYS Quarter Scale - 1/4 Scale Fully Poseable Figure: The Terminator - T-800 Endoskeleton

「ここがプロップと違う」とか「T1仕様?T2仕様?」という部分は全く無視して、
「飾って眺めるのに最高の雰囲気づくり」の1点のみに注力しました。

まず、申し訳程度に施されている汚しを除去します。
足元のエアブラシによる汚しと、各所にみられる飛沫表現をシンナーで丁寧に落としました。
メッキのオーバーコートまで剥がしてしまわぬよう注意が必要です。

次に、向きが逆になっている鎖骨シリンダーを正しい向きに修正します。
ロッドエンドのピロボール部分を工具を用いて引き抜き、シリンダーの向きを修正後に戻しました。
また、首がやや長く感じられたので、頭部との接続部分(ボールジョイント部分)を切り詰めて5mmほど短くしました。
可動範囲は若干狭くなりますが、全体のシルエットを左右する肝要な箇所と判断しての処置です。

損傷表現と台座の改修

HOTTOYS Quarter Scale - 1/4 Scale Fully Poseable Figure: The Terminator - T-800 Endoskeleton

次に、メインの作業である「汚し」です。
等身大でやった「SWスタジオ流・損傷表現手法」ですが、そのまま同じ方法でやると大味になるので、
すべてのペイント道具を「1/4」サイズにして施しています。
道具は1/4でも、作業時間は等身大の4倍以上掛かっています(場所によってはルーペを用いたりしての作業で、大変肩が凝りました)。
黒系・茶系を主体に、アクセントとしてクリヤーオレンジも使用しています。

HOTTOYS Quarter Scale - 1/4 Scale Fully Poseable Figure: The Terminator - T-800 Endoskeleton

最後に、台座の処理です。骸骨・鮮血、不要です。
ですので台座裏側の4箇所のビスを解除し、フック留めの天板(骸骨・鮮血エリア)ごと外しています。
空いた台座内部にはレジンを流し込みました。
銘板部分を丁寧にマスキングした後、プライマー・マットブラック・結晶調顔料の順に吹いて仕上げてあります。
もし今回のエンドスケルトンの意匠が完全なT1版であれば、工場の床をイメージした金属ベースを調達または製作していたでしょうが、
T2版ですのでシンプルなブラックのベースです。
T1の銘板がなんとも不思議な気持ちさせてくれますが、まあここは目を瞑りましよう。

ギャラリー

簡単な説明で恐縮ですが、もしお手持ちのホットトイズ1/4が気に入らないようであれば皆様もトライしてみてください。
T-STUDIOでは、例によって改修作業も受け付けております。
ご用命・お問い合わせはどうぞお気軽に。