HOTTOYS 1/4 T-800 Endoskeleton “Burn Injury”
T1エンドスケルトンの「焼け焦げ」を表現
今回のテーマは「焼け焦げ」です。
1回目の改修では全体的にT2風のダメージ表現をしましたが、
今回は「焦げている、でも艶がある」という点に重きを置きました。
ホットトイズ1/4エンドスケルトンのレビューでも述べた通り「輝きすぎ・キレイすぎ」という点をうまく活かしつつ、
光沢のある部分と無い部分、焦げているところと損傷しているところを場所によって表現を使い分けました。
1/3のストップモーションパペットというよりは、工場内追跡シーンの等身大プロップの焼け焦げ・損傷表現を参考にしています。
もちろん、今回も鎖骨シリンダーの向き修正と骸骨散乱台座のシンプル化も行っています。
参考としたT1の劇中キャプチャ
全体的な損傷表現を手作業で施した後、
プロップ同様にエアブラシにて焼け焦げを入れています。
通常、エアブラシを吹いただけでは艶が全く失われてしまいますので、
吹いた部分の上からさらにクリヤーをコートすることで
「焦げているけど艶がある」という風合いを再現しました。
また、スタンウインストン氏の追悼書でも明記されている通り、
黒のほかに「茶・黄・青・紫」といった色も所々に入れています。
ライティングによる表情の変化
出来上がった作品を眺めていると、室内蛍光灯下と暗がり下での表情の違いの面白さに気が付きます。
メッキ素地を残した部分とエアブラシで焦がした部分の艶の違い、
損傷表現で艶を落とした部分とそうでない箇所がそれぞれ融合することによりそうした趣が産まれます。
T1終盤の、あのなんともいえない雰囲気をうまく表現できたのではないかと思います。