突然レンズの話

terminator 1984 eye

エンドスケルトンといえば「赤く光る眼」。無名時代、ローマに滞在中だったキャメロン監督が発熱でうなされつつみたという悪夢こそ、ターミネーターという作品の核をなす「炎の中から立ち上がる金属製の骸骨(ロボット)」その姿だったというのは有名な話です。そしてその時点で既に「赤い眼」もイメージされていたといいます(前回コラムの例のDVD内で語られている)。

赤く光る眼こそエンドスケルトンの最たるアイデンティティであり、エンドスケルトンを立体化する場合には外せない要素です。ただ「発光していない状態」にまで視点を向けて必要以上に探求するのは私くらいなのですが、その後も引き続き(本日に至るまで)考察・検証をしております。

上の画像は、T1でのクローズアップ用に製作された虹彩開閉機構が入った拡大モデルで、レンズは赤でも透明でもなくガラス色をしています。わざわざ樹脂をこの色に染めたとは考えにくく、この形をしたガラス製(ビー玉的)のなにかしらかを加工して使用していると推定されます(外周のガリガリ削ったような跡はおそらく接着剤痕)。「より設定に忠実にかつ細かい部分まで造り込む」のがクローズアップモデル(しかも拡大モデル)であるとするならば、きっとT-800型ターミネーターの眼はこのようになっているのが「正解」なのでしょう。

ターミネーター 眼球

現在、T-STUDIOに展示する為の全身エンドスケルトン(もちろんT1版)を製作していますが、パートナー榎本君による「やっぱりT-STUDIOの原点ともいうべき、眼球レンズは赤じゃなくスモークでいきましょうよ」との提案に基づき、本日それ用のレンズをテストで製作しました。アニマトロニックバスト製作当時は「消灯時のレンズは黒」という考えの下、透明樹脂に黒顔料を少量混ぜて取り組みましたが、今回は当時使用せずにボツにした「スモーク顔料」を用いて製作。なぜボツにしたかと言うと「これアカンやん!なんかガラスみたいな色ついてるやん!まるでビー玉やん!ワシが求めるのは純粋な黒なんや!」というのがその理由。ただ、冒頭の画像によって新事実(新説)が発覚したいま、それを使わない手はありません。かくして、濃度の異なる3パターンを製作してみました。この中では右端のが一番近いかな。(表面のツヤが無いのは一旦ここでは無視して下さい。レンズのツヤも大事な要素なので一応)。

依頼者のみなさまへ製作するT1エンドスケルトンは「1/1プロップのレプリカ」であるので赤レンズもしくは透明レンズですが、工房用であるのでこのような遊び心を思い切り込めることが出来ます(前回コラムで語ったあの理屈はいったいどこいったんだろう…)。まあ僕の悪い癖でここからさらに色味・透明度・厚み等の微調整したりいろいろしそうですが、とりあえずはガラス色版レンズ製作レシピの目処が立ったということでめでたしめでたし、なのです。

T-STUDIOの信念に共感くださるあなたへ

既存製品のクオリティにがっかりしておられる本物志向のあなた、ぜひお手持ちのキットやプロップレプリカをT-STUDIOにお送り下さい。T-STUDIOが魂を込めて改修・製作します。

comment

  1. 土井大介 より:

    ガラス色。
    いや!それはそれで欲しく成るのです(笑)!
    だって、知ってしまった以上その仕様もアリな訳です(笑)。
    それだけでpoweronとoffの印象がガラリと変わること受け合いぢゃないデスカ!
    まさに眼ヂカラ!
    眼福、眼福!

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