意図せず進化していく妙
2018.01.26
ソフビには見えまい、とは昔僕が吐いた戯れ言。でもやっぱりいつも口にてしまう紛れもないホンネ。何も知らない人から「え!?これ金属じゃないんですか!?」と言われる快感は、T-STUDIOがこれまでいくつもの苦難を乗り越えてきた証でもあります。
見事なるビフォー&アフターの図。一枚目のOPの個体とはまた別案件用ですが、ソフビの状態と金属調ペイント後の良い比較になるので掲載しました。チラリと見える南野陽子や昭和の未開封コーラ1リットル瓶は見て見ぬフリをして下さい。
本題に話を戻すと、これまで数多く手掛けてきたOPプロップレプリカも作るごとに細かい部分がブラッシュアップされています。細かすぎるので割愛しますが、この画像でわかる範囲で言うとベースが実物同様のシャイニーさになっていたり眼球の点発光がさらに変態な仕様になっていたり…。
入り組んだパーツ類の凝縮感・情報量は、そのまま煩雑で地道な作業量と比例します。毎回毎回同じ作業をしていては面白くないし、単なる作業者に成り下がりかねません。ゆえに、細かい部分ではありますが新たな手法を試したり素材を換えたりしてささやかな悦びとやり甲斐を見出しているのです。結果、同じOPプロップレプリカといえど作品ごとに個性や毛色が異なっていて、こうして最終的に撮影する段などには思わず「カッケエ…」などと溜息を漏らすのです。
明日はこの子を積んで東京に走ります。
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