至高の108分
2017.08.12
このポスターが劇場に掲示してあることの違和感。その後に襲ってきたのは不思議な高揚感。「初めてT1を観る人の気持ちになりきって」なんて到底無理なことなのでした。
座席案内の灯りが、燃えさかるトレーラーの炎のようにも見えます。ちなみに私のスグ目の前の席には「切削のマツ」ことT-STUDIO金属加工担当の松本氏。入場前「飲み物も食べ物も持ち込まずストイックに観る」との意見で完全一致したのには笑えました。ひとつ気になったのは「1人で観に来ている人」の多さ。眼が血走っているようにも見え、またニヤケを我慢しているようにも見え、「君らも好きだねえ。変態だねえ」などと妄想してしまう、そんな僕もやはり変態なのでしょうか(この後に予定されていたT2の3D版を観る前にまずはT1観ておくか、的な人が殆どだったんでしょうけど)。
[極爆]と銘打った超絶音響で上映されたT1はとても新鮮でした。今まで認識していなかった音が随所で聴こえてきて、この作品の作り込みの凄さを改めて感じたのであります。さて、上の画像は脇役の中で最も好きなトラクスラー警部(二番目はアラモ銃砲店の店主)。T1本編でカットされたシーンに「サラ以外に唯一カイルの話を信じた人」としての描写がありますが、その伏線とも言うべき実に味のある演技の数々。T1を観る際の僕個人的な見所のひとつで、今日はそれを大画面で満喫できました。
T-STUDIO的な観点でいうと、「いつかこれ造ったる!」を強く感じたこの恐ろしいダメージ状態の表情。このグッと見開いた眼をしっかり再現して、下から青白い照明を当てて展示したい、これ今日の収穫です。いつか必ずヤリたい。
劇場をあとにする人々が感慨深げに見上げていたこのポスター。この人のうしろに数名いたのですが、広角レンズを持参していなかった為にあのグッとくる情景を収められずやや後悔しております。iPhoneでもいいから撮ればよかったな。
かくして名古屋の工房に戻った僕。いま深夜2時になろうとしていますが、寝る前に書いておかないと色々忘れそうなのでこうして画像編集と執筆をしております。冒頭にも書きましたが、T1初見の観覧者の気持ちになんて全くなれず、この作品がいかに僕の中に「染みついたもの」なのかがよくわかりました。エンドロールにみえたSTAN WINSTONの表記には鳥肌が立ったし、SHANE MAHANの表記には「いつか絶対会いに行かなければ」の想いを改めて強くしたのです。
わざわざ観に行って本当にヨカッタ。
「一番好きな顔は?」と質問されたら、小生もやはりこの顔です。かつてアルゴノーツ1/4T2を改造してもらいこの顔を再現しました。ただT1とは頬の傷が左右逆ですが。
「一番好きなシーンは?」と聞かれたら、小生もやはりend creditsの「TERMINATOR SPECIAL EFFECTS]のシェーンメーハン、ジョンローゼングランド等の名前がでてくる場面です。
「いったいこの男は何が言いたいのか?」とお思いでしょうが、要するに「やはりt-studioは最高だ」と言うことでございます。
これからも応援させてください。