類は友を「喚ぶ」のか 〜前編〜
2017.06.26
エンドスケルトンに強い魅力を感じているのは僕だけではなく、そしてその愛情ゆえの溢れる想いを「カタチ」にしようと闘っているのもやはり僕だけではありません。現在のところ、みなさまお馴染みの横浜の「切削のマツ」やT-960氏などの顔が浮かびますが、この度 “新たなる猛者” 2名の登場を今日から前後編に分けて皆様にご紹介させて頂こうと思います。
まずは以下の動画をご覧下さい。
動画の最後にキャプションされている「OBANA氏」は、2016年のドロオフでお声かけ下さった方で「夫婦ともどもT-STUDIOのファンです」とガッチリ握手をさせて頂いた変態紳士です(当時のコラムでも言及しています)。氏のお話によると、ドロオフにてすっかり刺激を受け、今年3月から設計に入り3Dプリンタを駆使して仕上げたそう。ネット上で提供されている図面を元に、各部を劇中のシルエットと比較しつつ独自に修正したとのことで、確かに動きだけでなく形状もあの「ダイソン邸」での左腕を想起させます。
一方、上の画像は我らが横浜支部の松本氏が長年にわたって取り組んでいる「アルミ切削仕様(T2ヒーロープロップ仕様)」の途中経過写真。松本氏も私と同様「本業の傍ら」での変態活動ゆえ、日々の全ての体力・精神力を投入することができず、これの完成にはまだまだ時間を要するとのこと(そんな松本氏にこのOBANA氏のアニマトロニック・アームの動画を紹介したところ「劇中仕様を完全再現するために海外から一本200円もするネジをわざわざ取り寄せたりする金属加工担当の者が似たような事やってるよって伝えておいてください!」とOBANA氏へのメッセージを託されました)。
今回のOBANA氏からの驚愕の動画と製作レポートを受け取って、その驚きの気持ちと敬意を込めて私は返信し「具体的な感想や見解はまたあらためて送ります」と締めくくりました。しかし、内輪だけでこのブレイクスルーを独占するのはいかがなものかということで当コラムにて言及させて頂いた次第です。動画のアニマトロニック・アームをさらにリファインして、劇中同様の金属調に仕上げるお手伝いのアイディア含め、今後もOBANA氏とやりとりを続けていこうと思います。
変態が変態を呼び寄せたり、変態が変態を目覚めさせたり、変態が凡人を変態にする。スバラシイ。宗教法人「変態教」もしくは「合資会社HENTAI亭(仮称)」なる法人を起ち上げるとするならば、そのコンセプトに賛同して手を上げてくれる知識人・技術屋・投資家はなかなかのメンバーが集まりそうです。いつかそんな大号令を発する日を夢見て、今日も僕は変態作業と変態思索に耽るのであります(後編へ続く)。
スバラシイ!
大号令、待ってます(笑)。