旅の記録 〜DORO☆OFF 2016〜

ドロオフ 2016

作品を運ぶ姿もやはり変態なT-STUDIO。ドロオフに向けて出発する朝、荷室のキャパを測るために仮置きされたエンドスケルトンのボディと左腕の様子です。この後、右腕やヘッドはもちろん、大日本工房作品群や展示用品などで満載状態となったことは言うまでもありません。

M1号 ターミネーター キット

今回の旅は、イベント出展だけではなく納品も兼ねていました。この画像は、M1号キットを「極力素直に」組んでほしいという依頼者様からのリクエストを極力(笑)叶えるべく取り組んだ作品です。歯は換装しない、頸椎部品はM1号純正のものを使う、過度なダメージ表現は入れない…等々。よく考えてみたら、こうやって頸椎付きのM1号作例は人生初だったりします。プロップ同様の「ペイント」による歯の表現などは実に新鮮な作業でした。「うーん、僕はいま、ガレージキットを組んでいるんだなあ」などの独り言を連発していた製作期間、楽しかったです。

さて、コイツを今回の旅に間に合わせたのはこの作品の依頼者様がドロオフ会場にほど近いロケーションにお住まいだったということと、二日間あるイベントの初日だけでもこれを展示したかったということ、あとはこのキットの原型製作を担当された高橋清二さんにサインを入れてもらいたいといった複数の思惑があったからです。

高橋清二とT-STUDIO作品

ご本人に確認はしていませんが、こうしてM1号スカルの作例に高橋さんのサインが入るのはおそらく初めてなのではないでしょうか。ちなみに今回、二年ぶりの再会となりましたが相変わらず高橋さんは優しかったです。二年前に聞きそびれた原型リファインの際のお話やアルゴノーツ1/4の原型製作のエピソードなど、T-STUDIOメンバーみな興奮しっぱなしだったことは言うまでもありません。そしてトドメにこんなものを…

エンドスケルトン 資料

二年前にも大量のポジを貸して下さった高橋さんですが、「スケルトンの資料がまだあったよー」とコイツを手渡して下さいました。アルゴノーツ1/4エンドスケルトンの資料収集のために小阪さんらとともに渡米された際の珠玉の画像群です。残念ながら内容は公開できませんが…。高橋清二さん、本当にいつもありがとうございます。

ドロオフ エンドスケルトン ターミネーター

あちこちで当日の模様はレポートされているので特に目新しい図ではありませんが、一応一枚掲載しておきます。ベテランモデラー諸兄から「これはハンソクだわよ」と苦笑いされた等身大エンドスケルトン。説明不要のT1ラストシーケンス仕様。会場でもひと際目立っておりました。

二日間のうちで、T-STUDIOブースを目当て来場された方もいらっしゃって感無量でした。普段メールでのやり取りだけで今回初めてお目にかかる方、夫婦揃ってT-STUDIOファンだと差し入れ持参でお声かけ下さったお二人、そしてT-STUDIO黎明期から見守ってくださっていたエンドスケルトン研究家、ヤフオクにいつも入札しては最終的に高騰しすぎて諦めているという造形家、また私が日本一の変態コレクターとして尊敬している紳士。みなさま、楽しい時間をありがとうございました。

M1号 エンドスケルトン

あと、ウッカリ撮影し忘れていたために某ひろくまさん(笑)から頂いたM1号エンドスカルキットの作例画像。「これ本当にソフビですか?」と屈強なモデラーさん達が眼を丸くしている様子は快感でした。この画像からは視認できませんが、台座背面には高橋さんのサインとACアダプター接続方式による電源供給部がございます。

M1号エンドスカル 納品

イベント初日終了後、元箱に納められた作品は無事依頼者D様(都内某ホテルの料理長さん!)の手へと渡りました。翌日かなり早い時間からお仕事だということでお互い1杯だけでの解散となりましたが、Dさんまたいつの日かゆっくりとお話をしましょう。

エンドスケルトン T-STUDIO

二日間でとても気になったコト、それは「エンドスケルトンは子供達に大人気」という事実。正確には「子供達が気になって仕方が無い存在、それがエンドスケルトン」という感じでしょうか。意味深な動画が延々ループされ、さらにそのモニターの傍らには金属製(に見える)骸骨。同じ子が、何度も何度もT-STUDIOブースに立ち止まり、離れていったと思ったら親や兄弟姉妹を連れてくるというなんとも妙味溢れる光景に私も思わず苦笑い。「ターミネーターって知らないでしょ?大きくなったらお父さんにDVDを見せてもらってネ」と、彼らに何度同じセリフを吐いたことか…。パートナー榎本は言いました。「ピュアな子供の心に響くというのは、本当のアートなのかもね。もしかしたらこの子達の将来に影響を及ぼして、ハタナカを継ぐ存在になるかもヨ」と。おいおい。

T-STUDIO TERMINATOR UPPER TORSO

かくして、内容満載・充実の遠征から工房へ帰還したT-STUDIO。そして休む間もなく、普段通りに闘っております。この個体を持って出掛けた京都への旅に関してのレポートはまた後日。

T-STUDIOの信念に共感くださるあなたへ

既存製品のクオリティにがっかりしておられる本物志向のあなた、ぜひお手持ちのキットやプロップレプリカをT-STUDIOにお送り下さい。T-STUDIOが魂を込めて改修・製作します。

comment

  1. 土井 大介 より:

    ハタナカさん、
    今回は本当にありがとうございました。
    イベントに展示してくださったり、高橋氏のサインまで頂きまして感無量です。
    そして何より、短い時間ではありましたが、ハタナカさんご本人にお会いして直接手渡していただいたこと、T関連以外の世間話もできましたこと、大変嬉しく思っています。いつの日かこもっとゆっくりとお話し出来ることを楽しみにしています。
    今回のイベント、お疲れ様でした!
    (*`・ω・)ゞ

  2. Mako HATANAKA より:

    土井さんいつもありがとうございます。M1完成品は元気してますか?あの夜の短時間の逢瀬、別れ際はとても名残惜しかったです。次はお互い休日前に腰を据えて杯を交わしましょう!

    • 土井 大介 より:

      勿論!
      これまで収集して参りましたどのスカルよりも
      禍々しくも美しい存在感を湛えて専用ケース内に鎮座しておりますよー♪

      それは多分通販などと違って
      作ってくれた方(ここでは畠中さんです!)
      の顔を見れた(というか「会えた」)ことで
      作品に対する想いというか、姿勢を直に感じられたからだと思います。

      お世辞抜きでこのキットは絶対に手放したくない一体となりました。

      よもや、山形の部屋に長年放置されていたものとは、だれも思いますまい(笑)。

      ただ、このケースですが、若干高さをつけすぎまして…少しバランスがよろしくないので近いうちに本体側の台座を底上げしてバランスをとるための台座(ややこしい表現ですが)を誂えようかと画策中です(笑)

      もう3~4㎝ほど高くすると丁度良さげですので台座の直径に合わせた円柱台座を作ろうかと思います。勿論のせるだけで作品自体には手を加えるつもりはありませんのでm(_ _)m。

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