依頼案件の進捗状況

M1号ターミネーター スカル

ご無沙汰しております。みなさまいかがお過ごしでしょうか。T-STUDIOはお盆や夏休み関係なく活動しておりますよ。はい、元気にやっております。

 「M1号製キットをぜひT-STUDIOさんに」と、偶然にも同じような時期にお二人の方からご用命頂いた案件です。よくよく考えたら、今まで普通にキットを組んだことがありません。頸椎がどうだとか歯がどうだとか、なんだかんだで手を加えてしまって、OPレプリカなんぞはもはや元がM1キットだとは誰も気がつきません。沸騰したお湯につけて歪みを直し、バリを取るところまでは手慣れたものですが、「歯を換装しなくてイイ」とか「頸椎をキットのまま使える」というのはなんとも幸せな気分です。嬉々として作業を進める私をみて榎本君が「工作を楽しんでいるみたいだ」とひと言。今回は、ご用命下さったお二人共が「過度なウェザリングを施さないクリーン版」をお望みなため、表面処理には気を遣います。頸椎の部品が黒いのは、このあと銀鏡メッキを施すための下塗りなのであります。

M1号製エンドスカルの製作

さて、頸椎の後ろ側に設置したスイッチと電源供給のためのちょっとした工作です。今回の作品にはいつもの「眼球フェードイン・フェードアウト」の基板を用いるためモーメンタリースイッチを必要とし、また5Vの電源を供給するためUSBケーブルを用います。PCに繋いでもいいし、スマホの充電ケーブルのように家庭用プラグに変換して使用頂けるのです。で、いままでは基板からUSBケーブルを直付けしていましたが今回はこの画像のようにDCジャックによってケーブルを脱着できます。輸送や移動の際に何かと重宝する仕組みです。ちなみにこれは、お客様に頼まれてもいないのに勝手にやっている工作です。結局は「素直に組めない」という性格が災いしているようにも見えますが、実はこれ、見た目に美しいというだけではなくて、電気配線を取り回す際の利便性や加工の煩雑さを解消してくれる優れものなのです。まあしかし、M1号完成品でこの仕様は今まで見たことがありません。普通は「単三2本の電池ケースを台座裏に押し込む」というのがスタンダードのようですから。

というわけでご用命下さっているD井様とM村様、このあとは塗って組むだけですのそうお時間はかからないと思います。どうかいましばらくお待ち下さいませ。

サイドショウ製エンドスケルトン改修

こちらはSIDESHOW1/1スカルのダメージ版の歯を、1984当時にアーノルドから直接型取りした例の義歯に換装したものです。依頼案件では無く「レンタル料代わり」の工作です。なぜこの個体をレンタルしたのか。それは一年と少し前に遡ります。シュワルツェネッガー氏と対談に向けて私はTV局の企画の中で「ジェニシスの宣材写真のスカルをM1ベースで再現する」という作業を行っていました。ご存じの通り、T3以降は歯の造型が一新されていて、歯茎からはやたら長くてしっかりした歯が伸びています。歯並びも実に美しい(私のような変態からするとそれは「改悪」なのであって、せっかくのシュワルツェネッガー氏のあの生々しい歯並びが「矯正されてしまった!」と連日苦悩したものです)。で、ジェニシス版を作るに当たって私がぶつかった壁はこの歯の問題でした。私の手元にあるのは例のアーノルド版義歯・アイコンの義歯・SIDESHOW等身大スタチューの義歯(度重なる複製により隙間だらけの醜いアレです)のみで、矯正版の長い歯がひとつも無かったのです。SIDESHOWのヘッドやオカ○イマを手放してしまったことを悔やみましたが、そのためだけにまたヤフオクなんかで調達するのもアホらしいし、一方では工程的に一日でも早く入手しなければならない、そんな状況下にありました。そこでふとある人物を思い出しました。「あの人ならSS版ヘッドをお持ちのはずだ!」とライフサイズヘッドコレクターのMさんに早速電凸してコトの経緯を話すと「そんなことならお貸ししますよ。しかも歯は差し上げますのでシュワルツェネッガー版義歯に差し替えて返却くださればそれでOKです」とのご回答。Mさん、あのときは本当に助かりました。

サイドショウ製エンドスケルトン改修

というわけで本日(8/26)仕上がった換装版スカル、Mさんのご自宅へお送りしましたのでお受け取りになられたら、仕上がりをご確認頂きまたご連絡下さい。

T2オープニング版エンドスケルトン

続いてはコチラ。以前ヤフオクで落札下さった方から「顎を引いて睨みを効かせた恐怖バージョンへの改造」を承りました。自分の作品を改造・改修することになろうとは夢にも思いませんでしたが、ご本人の強い希望ゆえ快諾した案件です。ただ、私の作品は完成後にバラす前提で作っておらず、何より耐久性重視で各部をガチガチに固めていたためにかなり辛いミッションでした。パーツこそ全て同じ個体のモノを使用しましたが、結局は全てをバラして補強・修正を施しています。

T2オープニング版エンドスケルトン

この眼球はOP版のみに採用されている特別仕様を再現したモノで、T-STUDIO YOKOHAMAの松本氏にある案件のついでに製作してもらった金属製眼球を原型にしています。抜群な表面処理の原型からの複製ですので、ご覧のように銀鏡メッキの乗りも素晴らしいのです。奈良県のH野様、本日お送りしましたのでどうぞ宜しくお願い致します。長いことお待たせして申し訳ございませんでした。

T1版エンドアーム

T1版エンドアーム&ハンドをご用命下さっているN田様。エンドアームはこの仕様このケースに入れて納品します。ハンドは手首から先のみで、発光台座と併せてのご依頼です。また、後ろ側に並んでいるのは「大型案件」に使用するT1ハンドたちで、実はこの下塗りを終えた段階でも「可動」します。塗りのプロたる榎本君の真骨頂ですね。僕には真似できません。最終的に固定してしまうのがもったいないですが、市販品とは違う「1パーツ1パーツの独立感」を再現するには必要なプロセスなのであります。

銀鏡メッキ ターミネーター

で、大型案件のために導入した銀鏡メッキシステムもようやく本領発揮の段階に来ています。この画像は銀鏡一発目のテストで使用したスカルです(M1でもアイコンでもハリコレでもサイドショウでもオカ○イマでもありません)。銀鏡面の下にはアンダーコート層が、上には保護膜代わりにもなるトップコート層があり、これはそのコート層の上に汚しがうまく乗るかも試しています(T2版汚し)。

T1版エンドスケルトン謹製部品

大型案件プロジェクトにご賛同下さったM上さん・M本さん・Eさん・Yさん・Kさん・Sさん、初号機完成は目前ですのでその際には画像をお送りします。チラホラ聞かれる追加仕様のお話や専用ケースのお話などもその際にご案内させて頂きます。

エンドスケルトン 側頭部メカ ゴチャメカ

あまり多くを語るつもりはありませんが、T1からの由緒あるものです(手前側)。ある方が、ある作品の製作のために提供下さった貴重なものです。当時ハリウッドで吹かれたと思われるサーフェイサー層を惜しげも無く除去できたのは、その方の英断以外のなにものでもありません。おかげで、厚いサフ層の下からはご覧のようなエッジフルなモールドが現出致しました。鳥肌と武者震いが同時に押し寄せると人はややオカシクなることがわかった瞬間でもあります(T1ラストの少年のスペイン語「ヒエロラトレメンタ!」を意味なく連呼したりしてました)。

 

大長編コラム、これにて完。

 

 

 

 

 

T-STUDIOの信念に共感くださるあなたへ

既存製品のクオリティにがっかりしておられる本物志向のあなた、ぜひお手持ちのキットやプロップレプリカをT-STUDIOにお送り下さい。T-STUDIOが魂を込めて改修・製作します。

comment

  1. 土井 大介 より:

    進捗情報、ありがとうございます!!

    楽しみでしかありません!!

    身体に気をつけて頑張って下さいね!!

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