日本中が心配し、そして安堵した
2016.06.03
彼が1度目の置き去りで反省の色を見せなかったことは明白で、それに激怒した父親は今度ばかりは本気だぞと再び彼を車外へ放り出し、そして発進。ルームミラーから彼の姿が見えなくなっても、なおもアクセルを踏む、そしてまだ踏む。
一方、関西弁でいうところのこの「ごんたくそ」は、走り去る車が見えなくなっても決して泣き出したり慌てたりせず、むしろ戻ってきた家族に見つからぬようにと緑の中へずんずんと歩を進めていったのでは。完全に悪戯っ子の精神そのもの。
5分後に連れに戻ったという家族の呼び掛ける声も、もしかしたら聞こえていたのかもしれない。7歳とはいえ、真性のごんたくそならば大人に一杯食わせるという発想も充分にあり得ます。
風雨をしのぐ・体温を保つ・一箇所に留まる。これを彼の父親もしくは家族が教えていたとすれば生き抜く為の立派な躾です。そうでないとすれば、彼は本能的に自然から身を守ることのできる屈強なサバイバー。小屋の中でマットに挟まりながら、何を考えていたのか。「お父さんお母さんごめんなさい、もうしません」などと泣きながら呟いていたとしたら父親の大勝利でしょうが、きっと彼はそんなこと思ってない。「誰も探しに来んなあ、ワシはマジ捨てられたんかな」とか「水だけではなんぼなんでも限界があるわな」とかきっとそのあたりと推測。
強攻策を以って我が子の反省を促そうとした父は、いま日本のみならず世界中から反省を促されています。お父さん、心配しなくてもこのごんたくそはきっとこれからの人生を強く生き抜いていきますよ。今後しばらくマスコミのネタにされる中で「お父さんを責めないで、悪いのは僕だったんです」くらいのことをコメントしたならば、完全に大和君の勝ち。
幼少時代に母親から度々「このごんたくそ!」と呼ばれていた私は、今回の一連の報道の中で親視点と子供視点の両面からいろんなことを思いました。皆が想像したように、緑の中で息絶えているか、親が真実を語っていないかのいずれかだろうなどとも。無事保護の一報に涙こそなかったけれど、全身鳥肌がたちました。そして「コイツ、日本一のごんたくそになりやがったな!」と、元ごんたくその立場から訳のわからぬ嫉妬心さえ。
あとは「襲われたアイドル」の意識が戻ることだけを願うのみです。
今朝の報道番組で「悪いのは僕だから、お父さん許します」的な発言があったと聞きました。大和くんの「勝ち」ですね!!