T1版エンドスケルトン検証:頸椎編
2015.12.16
T1版エンドスケルトンの検証は日々続いています。アニマトロニックバスト発表の頃に私が紹介していた事実とは違う部分を発見したり解釈が変わっていたりとその内容は多岐に渡っていて、それこそ一冊の本でも書けるんじゃないかという位に情報は蓄積されていっております。
本日は「頸椎」に関しての色々な新事実(見落としていた部分)と、その再現に勤しむ上での苦労などを少しばかり。
「言わなきゃ誰も気づかない部分」をここで声高に発表し、それを再現して悦に入るというのがT-STUDIOお得意のパターンではありますが、それを喜んでくれる方たちが一定数いらっしゃるのも事実でございます。
画像内のキャプションが雄弁に語ってくれていますが、補足の意味でいくつか。
1.頸椎の部品は、原型段階でこそ「一体型」だったが、撮影段階では各段ごとに分離されている
2.それらの各段の内側はくり抜かれていて、スポンジを巻いたシャフトに通していた
3.原型段階では全ての段に存在した「突起」は一段を除いて全て削り取られてしまった
4.中央の「溝」は背面にもあり、少なくとも前側は「パカパカ開く」仕様だった
アニマトロニックバスト発表の時「前面中央に溝が入っているのがT1頸椎!」と叫んでいた自分が恥ずかしくなります。
メイキング映像でスタン本人が固定位置の微調整しているシーンがあり、1と2の検証を裏付けています。
また3と4も、SW工房の資料写真と劇中画像から明らかです。
で、これがいま取り組んでいるT1頸椎のレプリカ原型。アニマトロニックバストの頃の頸椎はプロップに比べてサイズもだいぶ小さかったですが、今回のは「ホンモノ」を元に製作していますのでかなりボリューミィですね。そして何より「1984年当時の粘土原型からのプル?」と言えるほどに美しい表面処理。
実はまだ頸椎に関して隠された事実がいくつかありますが、それは大型案件の納品時に熱っぽく解説しようと思います。
comment form