大型案件地獄
2015.11.05
気がつけば1ヶ月もコラムをサボっておりました。生存報告を兼ねて。
このひと月は本当に早かった。本業の合間を縫っては大型案件に取り組んでおりましたが、あまりの作業量の多さに心が折れそうになりながらもパートナーの榎本氏と励まし合う日々。作業中に流すT1本編やメイキング、T2〜T3のヘビーローテーションにも飽き飽きした今日この頃、遂に榎本氏が病に伏してしまいました(本人は風邪だと言いますが、膨大なるT1アーム用部品の表面処理による精神的疲労も少なからずあると私は思います)。独りぼっちの工房は慣れているはずなのに、3月以降「いつも隣にいた」パートナーがいないこの二日間はなんとも言えない喪失感です。
さてこの画像群。夏に仕上げたOPプロップレプリカの依頼案件分とともに併行して進めていたものです。クロームの輝きを残しつつ、立体的な損傷表現を加えたこの作品は、実は今までやりたくてもやれなかったものなのです。 ムービープロップ(映画小道具)のもつ存在感や悲哀、神々しさの全てを注ぎ込んだ作品で、昨日ようやく撮影のタイミングに恵まれたのでこうして掲載した次第です。M1キットを素体としたOPプロップレプリカはひとまずこれを以て最期となり、いつの日か違う素体を使用して決定版に取り組めたらなあと考えております。
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