人形は顔が命
2015.08.06
大型案件×7本、超大型案件×1とともに同時進行している「アルゴノーツ1/4エンドスケルトン」が間もなく完成・納品の運びとなります。今回の画像はソイツにあてがう究極の変態ヘッドです。左が小阪勝氏謹製のアルゴキットのヘッドで、右側がT-STUDIO謹製ヘッドです。小坂さんのこの力作についての裏話は以前にも述べましたが、これが「アルゴエンド顔」として世間には認知されています。右側はまだ表面処理が済んでいないのでアレですが、同じ1/4のサイドショウよりもNECAやホットトイズよりも「イイ顔」していると感じて頂けるのではないでしょうか?
依頼主の方より「ハタナカさんが常々『1/4の中では最強』と評しておられるサイドショウのものを超える作品をアルゴノーツのキットで是非お願いします」とご用命頂いたのが実に二年も前のこと。「時間は掛かってもいいので」というお言葉を頂いてはおりましたが、少しずつ少しずつプランを温めては振り出しに戻り、そしてまた構想を練っては頓挫し・・・の連続でした。というのも、このアルゴノーツ1/4キットの変態度をご存知の方ならおわかりかと思いますが色々と骨が折れる部分が多く、素組では自立はおろか経年で変形や破損の危険性が伴うパーツ構成なのであります。どこを補強し、どこをレジンに置き換え、どこを換装するか、などなかなか高い壁だったのであります。
で、こちらがメッキ処理済の変態ヘッドです。T2未来戦争でのヒーロープロップをモチーフにしたダメージ表現を施す前提ですので、等身大ヘッドほど表面処理には気を遣いません。依頼主様のたっての希望である「サイドショウ超え」を目指すからには金属質感を強調したいところですが、実際のプロップのような「くすんだ金属感」を重視しています。
完成したら久しぶりに特設ページを設けたいと思います。お客様からの依頼案件で特設ページは初めてですが、僕の変態性を猛烈アピールするにはもってこいの素材なだけに実現させたいと思います。
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