高橋清二氏とT-STUDIO
2014.11.21
2014年9月某日。留之助商店・榎本店長の取り計らいでメールのやり取りをさせて頂いていた高橋清二さんから「浅草でイベントをやるのですがハタナカさんもしご都合がよければ」と招いて頂きました。
“高橋さんに会える!”
名古屋から東京へ向かう新幹線の車中から、私はある人にメールを打ちました。この記事に出てくる依頼者であり、その後川崎や名古屋・千葉のWF会場・ご自宅の横浜などで何度も逢瀬を交わすまでの仲となったM氏その人です。「今から浅草で高橋さんに会いますけど、ご一緒にどうです?」との突撃メールに「行きます!」と即答のM氏。今回の写真は、M1号キットなどを手に談笑する私(右)と高橋さん(中央)の光景をM氏に撮ってもらったものです(Mモトさん当日はありがとうございました)。
高橋清二さんとは、T-STUDIOの活動へお褒めのお言葉を頂くところから始まって、M1号キット原型製作時のエピソードやアルゴノーツ1/4エンドスケルトンキット原型製作時・取材時のお話等とどまる所を知らず、気づけば私達二人の周りには誰もいなくなっていました。長年疑問に思っていたことの数々をぶつける私と、20年以上前の記憶を辿ってひとつひとつ丁寧に答えてくださる高橋さん。高橋さんを独り占めにしている事実に気づき、一旦その場を離れようとした時、高橋さんはおもむろにある物品をバッグから取り出します。
まず「大量のネガ」です。アルゴノーツ1/4エンドスケルトンキット原型製作時の取材の模様がたっぷり詰まった垂涎の逸品。氏曰く「実はこれの他にまだスケルトン関係のネガがあったはずなんだけれど今回は持ってこれなかった」と。「どうぞお持ち下さい、何かの参考に。返却はいつでも結構です」と涙モノのお言葉。
そしてこの写真。これは当時アルゴノーツ1/4の原型を担当した高橋さんが製作したもの(実際にキットに同梱の頭部は小阪勝氏のバージョン)で、「シルエットや表情はプロップに近いけれど、好みじゃない」との製作チームの判断で最終的にお蔵入りになったという“幻の別バージョン頭部原型”です。 実際に鼻血まではいきませんが、まあそれに近い心境です。そんな事実は知らなかったということと、それそのものが今自分の掌の中にあるという現実。
ホットトイズの1/4エンドスケルトンを一応購入したという高橋さん。しかし「箱を開けてすぐにまた箱を閉じました」と、ガッカリしたのだそう。高橋さんと言えばスターウォーズですが、ターミネーター、とりわけエンドスケルトンには並々ならぬ思い入れがあると言います。
最後にはこんな約束をして握手を交わしました。
T:「いつかエンドスケルトンのスケールモデル決定版をやりましょう」
高:「決定版、ぜひやりたいです。その際には声を掛けて下さい」
高橋さん、当日は私めをお招き頂き誠にありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
ついに映画のタイトルが決定しましたね…
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」