陽のあたる場所で
2014.08.07
いつも熱心に当コラムをご覧頂いている方々には既にお馴染み・私のアシスタントMr.カトー君のお話です。
名古屋の某有名美大をトップの成績で卒業した彼ですが、縁あって現在私の右腕として力を発揮してくれています。私の本業では「Webデザイナー」として、T-STUDIO活動においては「プロップ検証補佐・3Dモデリングオペレーター」の顔を持ち、本人曰く「どんな仕事をしているの?」と回りに聞かれるといつも返答に困るそうです。それもそのはず、上記業務のほか時にはムービーエディター(実はこれが本職とのこと)として、またある時はグラフィックデザインなどもこなしており、文字通りmultipleなタレントの持ち主なのです。
美大時代の彼の恩師達からの評価、あるいは在学中の実績などを考えれば「然るべき大舞台」で闘っていたとしても不思議が無い彼ですが、私のもとで「黒子」に徹してくれています。
OPプロップレプリカやT1アームレプリカの実現は彼の検証と3Dモデリングなくして成し得なかったし、このサイトも写真と文章以外は彼の努力と根性、そしてセンスによって成り立っています。ただこうしてコラムに名を出されることはイマイチ快しと思っていないらしく、「T-STUDIOはハタナカマコトそのものなのだから、僕は裏方でいいんです」などとクールに言ってのけるのですが、そこがまた心憎い、そんな奴です。
そんな彼が先日手掛けた「本職」の成果が現在名古屋の某巨大ターミナル駅コンコースで披露されています。とあるイベントのバナー広告全21パターンがズラリと吊るされている光景に胸が熱くなりました。「カトちゃんすげえじゃん、俺のプロップレプリカなんかよりよっぽど多くの人の目に触れてるじゃん」と。陽の目を浴びることのない、アングラ臭漂うT-STUDIOの活動とは違って実に健康的だと感じます。
いつまでも写真を撮っている私への「もういいから早く行こうぜ」とばかりの彼の視線を感じ、その場を後にしました。2014年8月6日夜、金山総合駅での出来事でありました。
デザイナー・加藤大貴(カトウヒロキ)
昭和60年9月26日生 愛知県津島市出身
名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース卒業
独身・彼女無し(2014.08.07現在)
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