牛歩戦術と集中砲火
2014.02.22
私の生活は「本業・T-STUDIO活動・その他造型活動」が中心で、その合間に家族と過ごす時間や読書などの余暇の時間が占めます。そのいずれにも当てはまらない時間こそがいわゆる「暇な時間」となります。この1年半ほど多忙を極めていた私は、この「暇な時間」が殆どありませんでした。しかしながら、そんな日々の生活の隙間に生まれる瞬間に、私は少しずつ、そしてまた少しずつコイツ(ホットトイズ・1/4スケール エンドスケルトン)に手を入れてきました。
本来、作品をやる場合(特にエンドスケルトン絡み)は工房やデスクの環境整備から始まり、数日分の食糧や飲み物を準備してから士気を高め、そして集中して一気に取り組むのですが、コイツだけはちょこちょこと気軽に取り組んできました。
ほんの先々週までは完成度40%くらいだったのですが、2月18日に留之助商店店長・ENO氏に誘われて出向いた「田川弘作品展」で目の当たりにした緻密な作品群にすっかり打ちのめされた私は、工房に戻ると即座に面相筆を握りしめていました。そこから数日間、文字通り寝る間も惜しんで一気に仕上げた結果がこの画像の作品です(他の画像はこちら)。
今月初旬、精神的に参ってしまうちょっとした出来事があって、そのことへの哀しみと憤りから気持ちのバランスを失いかけていました。そうした精神状況を、工房で一人黙々と作業に集中することにより少し打破できたように思います。過去2回行ったホットトイズ改修作品とは全く別の味を醸し出しているように感じるのは、決して私だけではないでしょう。
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