半分、地下に潜ります。
2013.10.28
おそらくこれが最後になりますが、「大型案件」に関する続報です。
ご案内を差し上げた方、その「すべての方のプロジェクト参加」が決まりました。これは奇跡です。正直なところ、その作品サイズと製作コストからみなさま次々と「私は見送ります」となって計画が頓挫することも想定していました。先の関東出張時にご提案させて頂いた3名と、その後Mailと電話でご案内させて頂いた方々には「感謝」ただそれだけでございます。
また、断腸の思いでセレクトさせて頂いた今回の提案先のみなさまなのですが、いずれもほぼ「即決」であった点も驚くべき事実です。これまでT1を追究してきてヨカッタ、頑張ってきてヨカッタ、その気持ち以外ございません。
実はこの2週間の本案件提案期間に、何度となく自己嫌悪に陥りました。提案ではなく「売り込み」や「お願い」と捉えられていないだろうか、本当は乗り気でないところを無理強いしていないか、などです。また、私はハリウッドの出身でも有名作家でもなく、一介のエンドスケルトン好きに過ぎないはずなのに何をエラそうに「提案」だ、などとも…。加えて、日頃T-STUDIOの活動を応援して下さる方で今回のご案内ができなかった皆様に対しての心苦しさも常にございました。
そうしたネガティブな心境を打ち消してくれたのが、参加メンバーみなさまからの温かいお言葉たちです。私の信念と腕をご理解・ご信頼くださる方々からの有り難すぎるご意見・ご見解の数々に場面場面で感極まりそうになりました。また何より私を励ました事実、それは「案件作品の完成イメージ」です。芸術性にも優れた本案件は、間違いなく凄いモノになります。「コイツを依頼してよかった」と参加メンバーみなさまに言ってもらえる作品に必ずなる、と強い確信が持てるのです。作品が完成したその光景を思い浮かべ、これから1年半全力で闘っていきます。
なお、M1号エンドスカルの改修完成品やOPプロップレプリカ、T1版エンドアームなどについては、M1号キットのストックがある限り、またサイドショウなどのアームのジャンク品が続く限り暇をみつけてはちょこちょこと手掛けていくつもりです(全身全霊懸けて検証・考察・製作してきたそれらの作品ですが、今となってはライフワークになりつつあるのがなんとも不思議な感覚です)。
この「大型案件」に関する記述は本日のこのコラムを最後とさせて頂き、明日から本格的に地下活動としてスタートを切ります。
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