舞台はアンダーグラウンドへ
2013.10.18
突然ですが、今後しばらく「製作依頼」の受け付けをストップします。納品をお待ち頂いているいくつかの作品を仕上げた後、約1年半の製作期間を要する大型案件に着手するためです。そしてこの案件がおそらく私の「最期の作品」になると思います(これまでの私の作品で、部材に余剰があるものや気まぐれで仕上げたりする作品の発表・出品は継続します)。この大型案件着手までの経緯については以下やや長くなります。
T-STUDIOサイト公開から1年半、私は様々なものを得ました。その最たるものは「人とのご縁」です。エンドスケルトンについていろいろと語り合える仲間、コレクションの何たるかを教示してくれる師のような方、モノづくりの観点から小道具の奥深さを教えてくれる職人さんなど。また、誰も知り得ない情報や写真を提供してくれる業界の人やハリウッドの現場を知る関係者たち。そして先般、ついに「あるブツ」の取り引きを「ある国のある方」から持ち掛けられました。T1アーム製作の際に大いに役立った「資料」とは違い、今回は「ブツ」の提供です(正当なルートでハリウッドから出て行ったものであるので、ここで大手を振って公開することもできますが今はやめておきます)。
そのブツが由緒あるものであることの確認が済み、いよいよ私の手元へと届けてもらうべく慎重に段取りを踏んでおります。そのブツ(およびその付随品)が私にもたらすもの、それは「自発的な造型活動の終わり」です。もう「自分のため」に造らないということです。
その品々を手にすることによって私が長年取り組みたかったある案件に着手することができます。あるモノの「完全レプリカ」を可能たらしめるのです。しかし、製作コストを考えると私個人の満足のために「1体だけ製作」というわけにいかず、この案件について私の周囲のコレクターの方々に相談を持ち掛けている最中です。先週末の関東行脚では2名の「熱心なT関連コレクター」の方と1名の「超1級コレクター」の方にお会いし、そのみなさまからこの大型案件について「正式依頼」を承りました。「これが私の最期の作品」とは言いませんでしたが、おそらく皆様ニュアンス的に感じ取って頂いたのだと思います。みなさま「快諾」というより「ぜひ欲しい!お願いします!」という感じでした。
- アニマトロニックバスト
- OPプロップレプリカ
- T1版エンドーアーム
この3点は私が「自発的」に取り組んだ案件です。しかし今回の案件は「依頼ありき」で進んでいきます。これはつまりクオリティ面での妥協が一切許されず、かつ「仕事」として受けるため魂の込め方が今までとはひと味違ってきます。正直コワいです。
これからさらに数名の方にご案内のMailを送るつもりです。これまでヤフオク以外で私に依頼を下さった方、直接お会いしたことのある方、密にMailで連絡をさせて頂いたことのある方で、今回の案件にご興味がありそうな方(←これが一番重要)に少々長いMailを画像とともにお送り致します。
コストも張るし、置き場所も取る今回の案件、ご案内させて頂く方は限られてきてしまいます。ですので、ご案内先の選択は断腸の想いであります。そのあたり、諸々ご理解下さいますようどうぞ宜しくお願い致します。
- ※この大型案件について、このサイトでご紹介することはありません。
- ※オークションへの出品もございません。
- ※今回掲載の画像は当該案件にさほど関係ございません。
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