ターミネーター5 〜心の準備〜

2013.07.05

近頃話題の件に触れてみます。 まずは整理です。

• 1作目:The Terminator
• 2作目:Terminator 2: Judgment Day
• 3作目:Terminator 3: Rise of the Machines
• 4作目:Terminator Salvation

 

以下、私の持論であり、解釈であり、希望です。

まず、1作目が紛れもない「本家」とすると、2作目は「1作目のヒットを受けて制作された“純正あとづけ話”」と捉えています。T-1000を倒したT-800は溶鉱炉へと沈み、ファーストターミネーターのチップとアームも葬られた結果「審判の日は回避された」でいいのです。キャメロン監督による見事なまでのterminated劇です。

ですので3作目と4作目はもはや「崇高なスピンオフ」と私は考えています(TSCCもまた然り)。邦題こそ「ターミネーター4」ですが、4作目は本来その後2本続く「三部作」の予定で描かれたものであり、オトナの事情により続編がボツとなった以上は「完全に宙に浮いた作品」と位置付けられます（マーカス・ライトはカッコよかった。3作目の「猿の惑星」的ラストの絶望感も実に素晴らしかった）。

先般発表された5作目以降の「新・三部作」などは、もはやターミネーターの世界観に基づいた「全く別のお話」と考えたほうが色々な意味で納得できるし、失望することもないでしょう。2019年に全ての権利がジェームズ・キャメロンに還ることが決まっていて、それまでに無理やり3本制作・公開という話は昨年の早い段階から噂になっていました。ですので、今回の発表には特段驚きもないし、興奮もありません。ストーリー内容はもとより、これまでの各作品同士のつながりやタイムパラドックスについて語ることも不毛です。

T-STUDIOとして気になるのはただ一点「T-800型エンドスケルトンが登場するのか否か」に尽きます（終盤の半壊シュワが観たいがために3作目は劇場に2度足を運びましたし、CG全開で暴れまくるエンドスケルトンのために4作目は3回チケット代を払いました。結局いずれの後も帰ってからT1を観たのですが)。

新作の撮影は来年早々にも始まるということですが、今頃せっせとT-800エンドスケルトンがどこかの工房で製作されているのでしょうか。CGも有用でしょうが、ぜひとも等身大のホンモノもスクリーンに登場させてほしいものです。そして我々が最も観たいシーンのひとつ「1984年サラ救出戦に自ら志願し、時空転移装置に乗せられ過去へと送られるカイル・リース」のシーンも、三部作のどこかで実現してくれることを期待しています(元CA州知事の出演については、みなさんここはどうか温かい目で・・・）。