焼肉屋のご主人の気持ち
2013.04.18
差し出された上品なお皿には、綺麗に盛り付けられた上ロースが。
「今日いいのが入ったんだよ。ロースなんだけど、いい具合にサシが入ってるでしょ。軽く炙るだけでいいからね」…って言われて笑顔で頷いていたのに、すっかりお喋りに夢中で「あーあーあー焼きすぎ焼きすぎ!」って突っ込みたくなる女子会テーブルの光景は良くありますが、その際の店のご主人の残念な表情が不憫でなりません。
アニマトロニックバストは別として、スタティックモデルに関しては可動箇所があっても最終的にはしっかり固定してしまいます。 もちろん、「この角度が最高に格好良くて見栄えがする」というポジションを見つけるまでは可動しますが、決まってしまえば固定します。 台座への配置(固定位置)もまた然り。
“この作品は、こういう風に飾ってくださいね。最高に格好良いので”という、作り手の希望でもあるのです。
焼きすぎて硬くなった上ロースは、ご主人にとってもお肉自身にとってもさぞ不本意なことでしょう。肉でもスカルでも“最高の味わい方”ってのがあるのです。
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