1/4 T-800 エンドスケルトン ホットトイズ

hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton

1/4スケールと言えば、当サイトで再三ご紹介している「アルゴノーツ製キット」を皮切りに、サイドショウ製スタチュー、NECA製フィギュアという系譜があります。サイドショウ製・NECA製ともに、アルゴノーツのキットを原型としていることは有名で、いずれもスタイリングは申し分ありません。メッキ処理・質感優先のサイドショウ製、可動を優先したNECA製と、それぞれに個性がありました。ホットトイズのクオーター・スケールシリーズとしてリリースされた今回のエンドスケルトンは、その系譜の中で恐らく最後を飾る製品になるのかと思います。

可動箇所の数と可動範囲、また全パーツに施された美しいメッキ処理は「素晴らしい」のひと言です。人間が可能なほとんどのポーズをとらせることができるので、ターミネーターシリーズ全編を通じて出てくるエンドスケルトンの「あんなポーズやこんなポーズ」も楽に再現して楽しめます(T1で使用された1/3スケールのストップモーションパペットはおそらくこれに近い可動範囲を持っていて、なおかつコマ撮り用に緻密な可動部調整が可能だったんだろうと想像できます。1/3パペットとの違いは「丈夫で壊れにくく、部品が落っこちたりしない」という点でしょう)。「スタイリングと可動」の見事な両立を実現したこの製品は、スケール問わず「全エンドスケルトン製品の中の決定版」と評してもいいのかと思います。

hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton

鎖骨シリンダーの取付向きが逆だったり、強度や可動範囲を優先して細かい部分の意匠変更がなされたりと、細かい部分の難点ももちろんあります。しかしそこまで求めたらキリがないし、量産品なんだから仕方ないと割り切ってあげるのが優しさだと思います。

さてここからは私個人の感想です(思ったまま・感じたままの口語調)。

hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton

(HOTTOYSお得意の豪華パッケージを開封し、スタンドをセッティングしてエンドスケルトンを立たせてみる)

ふむ、眼球発光ギミックは電源から配線・スイッチまで頭部内で完結しているのか、なるほど不具合の時にメーカーもユーザーも対応しやすい。サイドショウは首の中を配線が通り、お腹の裏側に接点スイッチだったもんな。あれ不具合出た時苦労するんだよ。おぉ、しかも後頭部のこのラインを分割線として切り離したのか、うまいことやるな。おや?鎖骨シリンダー逆に付いてるじゃん。まあいいや、この構造なら付け替えればいい。

(しばらく全身を舐めるようにチェック)

宣材画像で分かっていたけど、これやっぱT2仕様だよな、ライセンスはT1なのに・・・。おや、でも首の中央に分割線が・・・。わざわざパーティングラインをここに持ってきたのは意図的なのか否か。意図的なら憎い演出だな、たぶん偶然だろうけど。ま、いずれにしてもこの台座の骸骨クンたち見てればT2(未来戦)なんだよな、いったいライセンスってなんなんだろう。

(さらに台座をよく見てみる)

骸骨はまあわかる。でもこの赤いのは・・・血??白骨化してるのに鮮血って・・・。まいっか、せっかく美しいT1の銘板があるんだからシンプルな台座に造り替えればいい。

(台座から降ろしていろいろポーズを変えてみる)

ほんとよく動くなこれ。肩をすぼませたりできるじゃん。大したもんだよ、いやあよく動く。

(好きなポーズをとらせ、再び台座に立たせ、少し引いた位置から眺める)

なんか全然カッコよくないんだけどどうしてだろう。顔の形状がおかしいから?いやそれだけじゃない、

(隣に並べていたサイドショウ製1/4と見比べる)

やっぱサイドショウには敵わんな。ネジ丸見えの部分にさえ目をつぶればやっぱサイドショウが最高だな!つまりアルゴノーツが最高なんだな!小阪さんバンザイ!高橋さんバンザイ!

という具合です。結論から言うと「なんか軽い感じ」なのです。サイドショウのような「重み」がない。それは何故かというと今回のホット製は「キレイ過ぎる」のです。

hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton
hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton
hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton
hottoys 1/4 quarter scale endoskeleton

じゃあどうするか。私はこうしました